謹賀新年

新年あけましておめでとうございます。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。昨年もたくさんの方に当院に通っていただき、
治療や予防を私たちに任せてくださったことに、心から感謝しています。
皆さんの笑顔や「ありがとう」の言葉が、私たちの励みになりました。
さて、年が明けると、医院の空気が少しだけ変わります。
機械は昨年と同じ音を立て、
診療チェアも同じ場所にあるのに、
スタッフの表情や、患者さんとの会話のトーンが
どこか前向きに感じられるからです。
「今年は、歯のことをちゃんとやりたいんです。」
そんな言葉を、年明けはいつもより多く耳にします。
新しい一年は、
患者さん一人ひとりにとっても、
私たち医療側にとっても、
もう一度スタートラインに立ち直る時期なのかもしれません。
予防型の医院として
― これまでの歯科医療の前提を、少しずつ更新していく ―
歯科医療は長いあいだ、
「何かあってから対応する」という考え方が中心にありました。
それは決して間違いではなく、多くの場面で大切な役割を果たしてきました。
一方で、予防型の医院として診療を続ける中で、
その人のこれからの生活や、その先を見据えたとき、
治療を重ねるだけでは、長く続く形にならない場面もあります。
日々の診療を通して、
予防に勝る治療はないと実感することが増えています。
だからこそ、
これまでの歯科医療の前提を、少しずつ更新していきたい。
生活が大きく崩れる前に関われる医療を、
この町で、丁寧に積み重ねていきます。
ごく自然なかたちの一つだと感じています。
全国的な歯科衛生士不足と、地方の現実
国全体で、歯科衛生士不足の状況が続いています。
幸い、当院では大きな影響を受けていませんが、
地方では特にその影響が大きく、今後もしばらく続くと見られています。
若い人材が八戸、仙台、東京などへ向かうのは、とても自然な流れです。
選択肢の多い地域へ進む動きは、歯科に限らず多くの業種で見られます。
だからこそ、この町で働いてくれるスタッフが
「ここで働いてよかった」と思える環境を整えることが、ますます重要になります。
当院が ES(従業員満足) を大切にしている理由も、まさにそこにあります。
ここで働く人が安心できなければ、
その先にいる患者さんの安心も守れません。
人材が不足すると、医療の質や受けられる体制が少しずつ弱くなっていきます。
私たちは、そうならないように——
この地域で、安心して医療が受け続けられる体制を守ることを、
自分たちの大切な役割だと考えています。
初代として
歯科の世界では、家業として受け継ぐ方も少なくありません。
その分、医院のあり方や大切にしている価値観も、それぞれ違います。
私はゼロからの開業でした。
だからこそ、この町で続けていくためには、
現実的な強さが必要だと感じていました。
立派な建物や最新の設備は、たしかに大きな力になります。
けれど、それ以上に大切だと思うのは、
小さな医院だからこそ見えるものです。
- 患者さんの生活の背景
- スタッフ一人ひとりの変化
- 町の空気の、わずかな揺れ
大きくなくてもいい。
派手でなくてもいい。
「ここで診てもらうと、なんだか安心する。」
そう言っていただける医院でありたい。
それが、今年も変わらない私の目標です。
今年、私たちが目指すこと
健康診断の結果が
“問題なし”で終わるほうが嬉しいように、
歯科でも、
「治療がいらなかったね」で終わる一年が
一番いい結果だと思っています。
そのために——
- 痛くなる前の来院
- 定期的なチェック
- 生活に合った予防計画
「難しいこと」は増やしません。
“続けられること”を一緒に選ぶ一年にしたいのです。
おわりに
今年も、患者さんの声に耳を傾けながら、
スタッフと力を合わせて進んでいきます。
そして、
この町で暮らす皆さんが、
自分らしく食べて、笑い、話せる毎日を
少しでも長く続けられるように。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
