歯科におけるバクテリアセラピーについて
口腔内には、善玉菌と悪玉菌が共存しています。
バクテリアセラピーは、口腔内に存在する悪玉菌を除去することで、善玉菌の数を増やし、口腔内のバランスを整えることを目的としています。具体的な方法としては、歯周病などの疾患に対して抗生物質を投与することがあります。また、プロバイオティクス(善玉菌)を投与することもあります。
最近の研究では、バクテリアセラピーが口腔内疾患の治療だけでなく、全身の健康にも関係していることがわかってきています。例えば、歯周病は心臓病や糖尿病などの全身疾患と関連していることが知られています。そのため、口腔内の微生物バランスを整えることは、全身の健康にも良い影響を与えることが期待されます。
バクテリアセラピーの方法としては、抗生物質の投与や、プロバイオティクスの使用があります。抗生物質は、口腔内の細菌を殺菌する作用がありますが、乱用による耐性菌の発生や、副作用があることに注意が必要です。プロバイオティクスは、善玉菌を増やすことでより安全に口腔内のバランスを整えることができますが、適切な種類の善玉菌を選ぶことが重要です。
歯科領域において使用されるプロバイオティクスは、一般的に口腔内に存在する善玉菌を増やすことで、口腔内の微生物バランスを改善するために使用されます。口腔内の善玉菌は、口腔内環境を健康に保ち、口臭や虫歯、歯周病などの疾患を予防するのに役立ちます。
一般的に使用されるプロバイオティクスは、以下のものがあります。
1.ラクトフェリン:
ラクトフェリンは、口腔内の善玉菌を増やす効果があるとされています。また、抗菌作用があり、口腔内環境を改善することが期待できます。
2.プロポリス:
プロポリスには抗菌作用や炎症を抑える作用があり、口腔内の微生物バランスを改善する効果があります。
3.プロバイオティクス菌株:
一般的に使用されるプロバイオティクス菌株には、乳酸菌やビフィズス菌などがあります。これらの菌株は、口腔内における善玉菌の増加によって、口腔内環境を改善することが期待できます。
プロバイオティクスは、一般的には口腔内に含まれる善玉菌を増やすことが主な目的とされています。しかし、プロバイオティクスによって治療効果がある疾患には限りがあり、正しい用法や適切な菌株の選択が重要です。歯科医師との十分な相談の上で、適切なプロバイオティクスを選択することが重要です。
プロバイオティクスを使用したバクテリアセラピーは、口内に存在する健康な細菌を増やすことで、健康な口内環境を促進するため、副作用のリスクが少ない治療法です。
薬剤による治療に比べ、副作用のリスクが少なく、抗生物質などの薬剤の長期間の使用による耐性菌の発生や、副作用の発生などのリスクがありません。
より良い健康的な生活のために当院ではプロバイオティクスを取り入れる事を推奨しています。
ご興味のある方はぜひスタッフにお問い合わせください。